出張先のホテルでの出来事です。
その頃は、外回りの営業仕事でとにかく歩きまわっていたんですが、持病の巻き爪が最悪なことになっていました。
もう爪がグングン食い込んでいるんです。
指先は紫色に腫れています。
紫色の指先の中に、薄っすら黄色い膿が見えるので、腫れている内部が膿んでいる様子もよくわかります。
ちょっと靴下がすれるのも痛い。

布団が触るのも痛いから、寒いのに足を出して寝ました。
さっさと医者にいって手術をすればいいんでしょうけど、ただでさえ激痛が走るのに他人に触られること考えたら狂い死にそうで。

結局、出張中の5日間はなんとか我慢しましたが、最終日はもう限界。
ホームセンターで薄刃のニッパーと消毒用のオキシドール、脱脂綿を購入。
さらに少しでも痛みが和らげばとウイスキーを飲みながら、宿泊先のホテルで自ら手術開始。
意を決して、ニッパーの刃先を爪の間に入れると、足どころか全身を貫くほどの激痛が走る!
が、大声をあげて気合一発で爪と肉の間に刃先をねじ込み一気にカット!(この時点で半泣き)
指とつながっている爪の切れ端をニッパーで摘んで引き剥がしました。
限界を超えて痛すぎるともう声も出ないんですね。
爪が食い込んでいた指先からは、血と膿がドプッ!と溢れ出し、指の間にはさんでおいた脱脂綿はみるみる血の赤と膿のクリーム色に染まりました。
さらに患部に残った膿を出しきろうと、指先をグッと強く摘むと、中からチーズ状の膿がドロドロと。
そいつをティッシュにつまみだして、血だらけのままバスタブへ。
指先にオキシドールをぶっかけ、声に成らない程の雄叫びを上げながら気合で消毒しました。
その日以来、爪の手入れはマメにやってますが、素人手術は絶対真似しないように!