昔、厚底サンダルが流行った頃の話です。
その日は彼氏と一緒に映画館へ。
ところが見たい映画が満席の為、2時間ほど下のゲーセンで時間潰す事に。
私は両替を済ませ、お目当てのゲーム台へと3、4段の小さな階段を下りました。

そうしたら、厚底サンダルでバランスを崩し、ものの見事にズッコケて転倒。
恥ずかしさで足を引きずりつつ、ひとまずゲーム台の椅子まで這う様にして座り込むと、左足の指先が妙にちくちくとひっかかる感覚。
ゆっくりサンダルを脱ぐと、なんと親指の爪が一部分だけひっついたまま、ぷらぷらしてる!
状況を把握すると共にどんどん凄まじい痛みが沸いてきて、ショックで目眩までしてきて。
とりあえず彼氏に救急病院まで送ってくれと頼みました。

彼氏が映画館の前まで車を回してくれている間、病院に行く前にトイレを済ませておこうとヨロヨロと歩いてみたものの、目眩でフワーッと倒れてしまい、ダンスゲームのバーの側頭部を強打。
そのまま床に倒れ失神してしまいました。

しばらく朦朧としていましたが、店員さんは飛んでくるわ、恥ずかしいわ、足は猛烈に痛いわ……。
バーのぶつかった衝撃は、金属バットで殴られた様な痛みでした。
目から星出るってきっとあんな感じなのかと納得する程。

その後病院に行くと、麻酔なしで爪を剥がされ、響き渡る程の悲鳴。
頭をぶつけたところも検査しましたが、
「頭蓋骨にひびが入ってるかも?」
ということになり、市内の大きな病院に転送。
結果的にひびは入ってなかったけど、1日中頭痛と吐き気がしていました。
さらに2日間は生爪を剥がれた痛さで眠れなかったです。