つい先日の話です……。 

僕はある物流会社で働いているのですが、倉庫内での荷運びのためにカゴ台車を使っています。
その日も倉庫内で、僕を含めた数人で荷下ろしをしていました。

通常、作業を終えると、台車置き場に台車を置いて倉庫を後にするのですが、タイミング悪く、置き場の近くにいると、他の同僚がボンボン台車を投げてきて、きれいに並べる係になってしまいます。

その日もみんな作業を終え、台車を片して倉庫を後にしようとしましたが、台車を並べる係は僕になってしまいました。

まあ、いつものことですし、手慣れた感じで台車を受け取り並べていました。

しかし、

「○○危ないっ!」

と同僚の声がしました。

その時僕は、せっせと台車を並べていて、飛んでくる台車に背を向けていました。

なんとなくそんなことだろうと思い、スネをかばうように身構えたのですが、

「ザクッ!」

と何かが首に刺さる感触が……。

なんと、台車の持ち手が僕の頸動脈をサックリ切り裂いたのです!

実は、その台車の持ち手は、老朽化で溶接部分が朽ち果てていて、ぷらぷらに外れている壊れた台車でした!
その外れた持ち手が鋭利な殺人凶器となり僕を襲ったというわけです。

頸動脈は切れるとプシューーーッと血が吹き出すイメージでしたが、僕の場合は、こんこんと湧き出る泉の如くあふれ出してきました。

不思議と意識ははっきりしていて冷静に周りが見えていたのですが、ものの数秒でみるみるうちに床一面が血の海になるわ、台車で僕を殺しかけた同僚は錯乱するわで、社内は騒然となりました。

とんでもない出血量に、内心は「死んじゃうかも」なんて思っていましたが、現場のボスの適切(?)な処置で、タオルを首にぐるぐる巻かれ「救急車呼ぶより早いわ!」と汚ない作業車に乗せられ、近くの救急病院に搬送。
一命を取り留めました。

それから一週間後、命に別条もなく僕は仕事復帰しましたが、見た目があまりに凄惨な現場だったため、僕を殺しかけた同僚は未だにショックから立ち直れず会社を辞めそうです(汗)。

辞めなくていいって言ってるんですけどね。